私が初めてティーチングレッスンを始めた時、まず生徒との間に混乱が生じないようにゴルフスイングの知識の量を最低限に抑える簡単な方法を求めました。 私には、スイング型の細かい動きの一つ一つをばらばらにしてそれらをジグソーパズルのように動かすのは、難しく思えました。
私は、パズルの中の――小さなピースの動きを悪くしている原因である――大きなピースだけが欲しかったのです。そして、それらを早い段階で正しい順に整えたかったのです。 ティーチングを始めた時、私は自分がしばしばもと来た道を行ったり来たりしていることに気付かされました。なぜなら、私は間違った所から生徒にゴルフを教え始めていたからです。
これは、生徒が吸収しなければいけない知識をただ増やすだけでフラストレーションを与えるだけの結果に終わりました。明らかなスタートの位置はしばしば見落とされていました。 この経験から、私は何年にもわたって接してきた全てのレベルのゴルファーから情報や反応を集めることに時間をかけてきたのです。
興味深いことに、トッププレイヤーがよく言い感じている事というのは、彼らが実際行っていることとは異なるのです。 アベレージゴルファーの悩みというのは、コーチも同じように、練習場で直そうと一日中取り組んでいるいわゆる「一般的なミス」です。これらは、姿勢の上下動、スウェイ、逆ピボット(ギッタンバッコン)、オーバースイングなどです。あなたは、コーチが次のような専門用語――カット打ち、インサイドアウト、シャット、オープン、アーリーリリース、打ち急ぎ、手首のこねすぎ――などを使うのを聞いたことがあるでしょう。
私は、これらのミスは、プレイヤーの左サイドと右サイドの動きを見れば矯正できると信じています。 あらゆるミスを正そうと練習しても、その前の動きを先に正そうとせずに練習するならいつもひどい結果に終わってしまうということを理解すべきなのです。 ゴルフスイングにおける大きい筋肉の使用についてたくさんのことが述べられています。「スイングプレーン」「コンパクトスイング」「一軸スイング」などの専門用語は、修正とか埋め合わせの全くないスイングの全体の型や外見を述べているのです。
私はスイングの型を自分自身がレッスンで使うために、局部化しようとしてきました。その結果、スイングの型は「左サイド」と「右サイド」の二通りに分けられることがわかったのです。 そこで、これから左サイドスイングと右サイドスイングの基本的な違いを挙げてみようと思います。必ずしもどちらか一方が正しいとか間違っているということはありません。
どちらでも、ボールは打てます。しかし、どちらか一方だけが、何度も何度も正しく打てるのです。どちらが適していて、よりいいのか見分けるのはあなた次第です。 どちらのスイングに一貫性があり、コントロールしやすいか・・・続けて読んでください。左サイドスイング このスイングのプレイヤーは、アドレスでひざをよく曲げ、上半身を起こして構えます。前方から見ると、姿勢はまっすぐ(左右の肩の高さが同じ)なので、バックスイングするとき、アドレス姿勢を維持するのが難しくなります。
(写真1) それゆえ、体を起こさなければ、体をターンさせるのが難しくなります。
(写真2) このスイングでは、バックスイングで、クラブヘッドが手のラインより内側に入ってくる傾向があります。 ダウンスイングでは、シャフトを軌道に戻すため、左サイドを早めに切り返して上半身を起こし、シャフトの戻ってくる空間を作ろうとします。
(写真3) インパクトでは、クラブはインサイドアウトの軌道を描く傾向が見られます。この動きは、手首をアドレスの位置よりも高い位置に戻させます。このスイングでは、インパクトの準備段階で修正動作が必要なため、横の動きが加わり、腕を遅らせたり、腕のスピードを落とさせることを要求します。 また、フォロースルーを完了する前に、インパクトゾーンで手首をこねる傾向にあり
(写真4)、コリン・モンゴメリーのように逆Cフィニッシュになりがちです。
(写真5) このように、クラブの動きが何度も不規則に変わるのは、彼らの姿勢と背骨の角度がスイング中に何度も変わることと関係していると思います。 右サイドスイング 右サイドスイングのプレイヤーは、アドレスで左サイドより右サイドを低くセットアップします。この姿勢はインパクトポジションで求められる姿勢によく似ています。 テークバックでは、クラブがバックスイングの位置により早くセットされ、右サイドは左サイドから離れて動きます。
(写真6) アドレスでの体の角度が維持されているのがわかりますか?腰から曲げられ、足はよりまっすぐです。このスイングはコンパクトで、トップで手首が余計な動きをしません。
(写真7) バックスイングで背骨の角度がよく保たれているため、最初の動きは、クラブを振るというよりも、腕が落下する感じです。体の下で腕を自由に動かしながら、元の体の姿勢はパワーをインパクトにぶつけていくのです。(写真8)結果として、右サイドは安定した左サイドのまわりをたどって動いていくのです。
(写真9) もう、気がつきましたか?このスイングでは、姿勢を維持しやすくする最低限の補正の動きしかありません。インパクトでクラブが手の外側にあり、手は体により近い位置にあります。 私がコーチをしたツアープロたち(ピーター・ロナードやロッド・パンプリング)は右サイドスイングをしており、みなさんがスイングを改善するときの良いモデルとなるでしょう。
(写真10) 結論 私の経験では、ゴルファー、特にビギナーが、もしバックスイングの段階で左サイドスイングを教えられたならば、いつかスイングの上達の壁にぶつかってしまうと思います。そして、彼らはただミスを直すことに残りのゴルフ人生を費やしてしまいます。 私は、もしゴルファー達が正しいアドレス姿勢と右サイドスイングを学べば、逆ピボット、上下動、スウェイなどの問題は、さほど深刻にならないと確信しています。
スティーブ・エルキントンやピーター・ロナードをコリン・モンゴメリーやジム・ヒューリックと比較すればよくわかります。彼らは、同じくらい正確にショットを打ちます。しかし、後者は体の動きが大きく修正動作をしています。アベレージゴルファーが修正動作を上手くやることはできません。 私の経験から言うと、どちらのスイングも使えます。しかし、アベレージゴルファーが同じスイングを繰りかえし、ヒッティングの質を向上させ、アベレージゴルファーから脱却するには、右サイドスイングが一番の近道だと私は信じています。